心の清話
文化の道、道徳の振興 中西悟堂 日本野鳥の会名誉会長
●学校教育の荒廃
私の中学時代の国語の教科書の中に、広瀬淡窓の詠んだ次の詩があった。
休道他郷多苦辛 いうことをやめよたきょうしんくおおしと
同胞朋有自相親 どうほうともありおのずからあいしたしむ
柴扉出暁霜如雪 さいひあかつきにいずればしもゆきのごとし
君汲泉流我拾薪 きみはせんりゅうをくめわれはたきぎをひろわん
私の中学時代といえば今から七十余年前のことで、まだ淡窓の精神は生きており、多くの学生かひとしくこの詩を愛誦し、路上でもこれを口ずさんだ。
謂うところは淡窓家塾の子弟の生活をそのままに抽象化したものか、あるいは斯くあるべしと示したものかのいずれかであろうが、砕いて言えば、炊事当番の者は朝は誰よりも早く未明に起き、木戸を出て炊事の仕度にかかる。見る限りの霜がさながら雪とも見える寒い暁だが、お互い遠い故郷を出で、笈を負うて、ここ淡窓塾に集まった同胞だ。お前は泉の水を汲んでこい、俺は枯枝を集めてくるぞと、互いに励まし合って炊事の仕度だ。当番は交代のこと、皆がこうして励まし合って行けば、厳寒も何のこともない。塾生全部がしぜんに兄弟のようになって、ここが一同にとって互いに楽しみ合い、慰め合う第二のふるさとともなり、つらいとか淋しいとかいうことも忘れ去ってしまう、という意味である。この詩のようであってこそほんとうの盟友も出来、また将来の大器も生まれよう。
然るに今の学校教育はどうであろうか。知育の競争ばかりで徳育はほとんど忘れられている。学力テスト一辺倒の試験制度から早くも教育ママが簇出したが、これは成績がよければいい学校へ入れるし、そのことが社会へ出てもいい月給をくれる会社に入れて家族のためにもなるだろうという母親自体のエゴイズムが、学校そのものを子供及び自家の将来に賭ける資本投入の場ともし、この風潮から幼稚園からが予備校化したからで、このことが子供をエゴをむき出し合う餓鬼豺狼ともした。
今から十年ほど前にあったことだが、中学の生徒たちの中には自転車通学をする者が少しずつふえた。ところが歩いて通う生徒がそれを憎んで、それらの自転車のタイヤを傷つけて片っ端から空気を抜くということが起こった。自転車通学者は徒歩通学者よりも早く学校に着く、したがってその時間だけ多く勉強が出来てこちらが損をする、だから憎いというわけである。そういうことだけでなく、クラス全体が隙あらば他人に損をさせて得をしようという雰囲気である。中学時代こそは、他を認めて親しみ合った友達が一生の友ともなる人生途上もっとも肝腎な時期であるのに、逆に、互いが敵視し合う憎悪の場ともなった。
その頃私は某誌に、これはまだほんの入口だ。現今のような教育制度が続く限り、やがて教育の荒廃が叫ばれるようになろうとも書いたものだが、案の定、現下の中学校では非行、暴力事件が相次いでいる。
●占領政策の奏功
このように教育の場が悪化したのは、一つには都市の過密化が連帯感を殺いできたという社会的事情もある一方、企業が依然として成績エリート学生を優先して取り込むという背景もある。しかしその源は米軍の占領政策が日本のあらゆる道徳、伝統、習慣を破壊するという大前提があったことを忘れてはなるまい。そのことは民主主義の美名によって行なわれた。曰く旧来の教育の改廃、家族制度の破壊、恩の思想の放逐、祖先崇拝の撤廃、国語の崩壊、等々で、これによって伝統の岩盤にとりかえしのつかぬ亀裂が生じた。戦後育ちの者は、日本を危殆から救った東郷、乃木の名も知らず、明治天皇のことさえ疎んじている。文部省が米軍の示唆に乗って国語の大破壊に手を貸した罪も大きい。かくて国民は俄づくりのお仕着せ民主主義のもとに窒息させられ、NHKを通じて所謂国民一億総白痴の政策を強いられたのである。長崎、広島の原爆で大きな悲劇を現出させられた上にも、かつてないこの残酷非道な制度を布いたことを我等は夢寐にも忘れてはならぬ筈なのに、タレントと称する愚か者どもが舞台で尻を振りつつ阿呆な歌をうたう一方では愚にもつかぬ漫画が花盛りである。こうした世潮の中で、父兄たちは子弟の躾をすることを民主主義に反するとしてためらう反面では、子供の自信過剰が厖大し、親や教師が子弟を叱るのは民主主義に逆らう大人の暴力であり、子弟が親や教師を殴るのは民主主義に基づく当然の人権だとした逆立ち現象が蔓延した結果、生徒が先生を馬鹿にするようにもなった。
●金儲け主義の蔓延
その上にも日本の産業革命による経済成長から、上の行なうところ、下これにならうで官民こぞって「金儲け」が生き甲斐となり、それにつれて精神の方が徐々に空っぽになり、古来の道徳も美意識も、「恥の文化」もみるみる低下して行った。
儲けのためには、大学も大病院も、大小の企業も脱税、賄賂、所得隠しなどが目下満開で、学習塾までが脱税塾となり、その九割が申告漏れで、たとえば百九塾で四億からの脱税をやっている。銀行強盗が跳梁するのも当然だろう。こうして社会人が堕落し学童も豺狼となった日本の社会はどうなってゆくことかと、そぞろに背筋が寒くならざるを得ない。
その是正には種々の論議もあろうけれど、つまりは欲望抑制の哲学の普及、無私の思想の宣揚しかない。
民主主義の理想はいいと誰もが鵜呑みにしているが、上記のような動物性となった日本人の若い層―ひところエコノミック・アニマルと言われた上に、心そのものもアニマルとなった戦後の日本人に民主主義を持たせることは、気狂いに正宗の剣ならぬ村正の殺人剣を持たせるようなもので、危い哉である。
●科学万能の信仰
もう一つ、日本を毒したものに科学万能の信仰がある。かつて数学で文化勲章を受けた故岡潔氏は、数学は情緒だと喝破したが、その情話のない数学はただの「勝つための武器」でしかない。この科学が物理学では原子カ発電所を日本各地に作ったが、これが住民の安住を脅かす悪魔となった。化学は農薬を作って農民総労働量の中で最も比率の高い除草と害虫駆除の苦労をなくし、蛔虫の防除にも役立って神武以来の多収穫をもたらしはしたが、その反面では土壌の活力を徹底的に奪い、且つ農民古来の本質的な土との親睦と対話を根こそぎ喪失させたことは、かけがえのない損失であった。そして川をよごし、海をよごして水系を台無しにした。1980年。弓道講座・13冊/昭和15年/編集顧問・小笠原清道/小笠原流・大和流弓道・雪荷派・本多流弓道・名弓術家列伝・流鏑馬・騎射・弓道辞典。螳螂拳 大要★陰陽兼備の総合拳法★根本 一己 (著)★株式会社 福昌堂★絶版★。小傷み 新編武術叢書(全) 増補版。空手道と琉球古武道。真鋭・日本古武道振興会/各流宗家の原稿による流儀解説/非売品。忍術からスパイ戦へ・藤田西湖・昭和18年・5000部/神道夢想流杖術図解・非売品・昭和28年・夢想権之助勝吉・藩外不出の御留武術/2冊。弓道文献目録/入江康平編/献呈署名/新しい視野に立って現代及び将来の弓道の在り方を考究することが本学弓道関係者の目的である。剣聖内藤高治先生/富岡謙次/大日本武徳会を中心に竹刀剣道の完成に努力・大正・昭和の剣道界の大先輩の殆んどが先生から指導をうけている。八光秘傳解説 八光流 柔術 東洋医学 整体 合気道 大東流 空手 拳法 武術 古武道 気功 東洋医学。武芸流派辞典/綿谷雪・山田忠史/限定版1500部/古武道から我々が獲べきものは何か/収録した武芸の流名はざっと見つもっても五千流に及びます。綜合弁証法 的中類推秘伝 奥山龍峰 八光流全国師範会 昭和52年 第5版 八光塾 1977年/ギャンブル 競馬 株 金運 財運 競輪 柔術 武道 1977年。ジークンドー DVD「バート・リチャードソンの截拳道テクニック」。竹内三統流探求 河野真通著 柔術 竹内流 古武道 武術 柔術 剣術 居合 空手 拳法。送料無料【希少】『由美かおる 美しくなるための合気道』(講談社/昭和58年初版)。三皇炮捶拳 中国の体育と健康 中国拳法 中国武術 功夫 カンフー。貴重 黄漢勛 螳螂崩歩図解 螳螂拳 少林拳 少林寺 拳法 武術 古武道 空手 気功 東洋医学 空手道。汪調源 十路潭腿・連歩拳・功力拳 拳法 武術 古武道 空手道 空手 気功 東洋医学 カンフー 気功。弓道百話 大平善治・三橋直長・大木賢三 共著 春潮社 昭和11年 武道/武芸 WB4。河野稔百錬 大日本居合道図譜 増補再販 非売品。小傷み 秘伝 古流柔術技法。鷹爪一百零八擒拿術/劉法孟/この武道は鷹の力強さと鋭さに基づいており抓打擒拿・分筋錯骨・点穴閉氣が中心で歩法は進退自在で勾掛?を使う。高専柔道の真髄。絶版!!日本武道大系 全11巻揃 武術/剣術/弓術/水術/忍術/馬術/柔術/合気道/槍術/薙刀術/棒術/鎖鎌術/手裏剣術/空手道/合気道/少林寺拳法。本合気道武産入り身捌き植芝吉祥丸引土道雄技術歴史起源気息大東流柔術植芝盛平投げ技固め技連続写真解理合い呼吸力古武道内観対武器護身術。立ち技最強 ムエタイ 入門★K-1 J-MAX勝利 キックボクシング世界王者 M16流の多彩な技を徹底解説★ランバー ソムデート M16 (監修)★絶版。合気道真諦 植芝吉祥丸。【中国武術】王映海傳戴氏心意拳精要 DVD付属 繁体字版A6。有識者の空手と拳・拳道学入門編/拳道学創始者・大西栄三/拳道学入門として拳道学の哲学・技術等の概要を説明/糸洲安恒・東恩納寛量に学ぶ。鬼の柔道 柔術 格闘 プロレス 力動 MMA グレーシー。養神館合気道「極意」 塩田剛三。鹿島新當流・吉川家文書・5冊/全日本剣道連盟/鹿島新當流は塚原卜伝の編み出した剣の流派で卜伝生家の吉川家には関係する古文書が多い。新陰流道業六十年回顧録 新陰流 柳生新陰流 古武道 武術 居合 剣術 護身術 合気道 柔術。絶版・稀少本「八極拳」 劉雲樵 著 史上最強といわれた「神槍 李書文」の関門弟子・劉雲樵 老師の貴重な李書文伝八極拳の秘技の解説書。「日本人がその前にひれ伏すところのものは、剣魂の氷のような純潔である。神秘の火はわれらの弱点を焼きつくし、神聖な剣は煩悩のきずなを断つ」と。
また茶は、天心にとって、禅の精神を通じて究極の美を生活することであった。茶室は一切の飾りを払った静寂と清潔の場で、茶道具を置く以外には何も置かぬ美の家であった。喫茶の風習は中国にあっては二千年以上の歴史があるのだが、宋代になると煎茶のほかに抹茶が盛んとなり、禅院では坐禅で疲れて睡気を催すと、それを払うために抹茶を喫した。それも禅院の清規にもとづく「茶礼」であった。鎌倉初期に栄西禅師がこれをわが国にもたらし、これが室町時代に茶道(茶の湯)に発展して「茶禅一味」となった。
その審美、その道徳の大本を今はまったく失おうとしている社会風潮であるが、道徳というのは文字通り術ではなくて、道なのである。道から生まれる収穫が徳である。その道徳まで失っては、日本はおしまいである。今の学生暴力に対し、政府は内閣をあげて取り組むと言っており、首相は審議会強化を表明もしているけれど、政治がとかく永田町に偏在しているのであれば、われわれは日本精神復活の意識革命をさまざまの分野で進めねばならぬ。二十一世紀へ向けて日本が益々悪くなる兆候もないとは言えぬ。戦前の丈夫子は日本の崩れてゆく中ですでに老いつつある。その後の戦後生まれが今の学生を作ったとすれば、その学生が次の時代を育てる意識は、さらに低劣なものとなり、それらが長じてつくる社会はもはや人間らしい社会ではなくなるであろうとも危惧される。日本を救わねばならぬその時に、日本の魂はもう空っぽで何もありませんでは救いがない。今から「日本」を蓄えねばならぬが、それにはまず日本伝統の精神をさまざまの角度から高揚すること、オレがオレがを引っこめて欲望の抑制に努めること、核家族などというお仕着せの個人主義を一日も早く脱ぎ捨てて健康な家族制度を取り戻し、隣保関係をよくすることである。つまり獣の世界を一日も早く脱却して、人の道、道徳の道を取り戻すことが、天心が教え、武道が示した純潔の人生を国民が身につけることだ。
以上、縷々と述べて来たごとく、今日本は精神の危機にあり、その上にも国際環境の不安定、経済の揺れ、などの問題を抱えている。それらが引き金となって、日本はいつ暴発するか分からぬ状況にある。その中でいかにして生きるかを考えるとき、理想としては日本が完全中立の国になることが望ましいが、それがむつかしいなら、高い精神で平和に徹し、日本の精神で諸外国を教えるだけの毅然とした先進国を目ざすのがよい。
文明と文化は違うことを彼等に知らせてやらねばならぬ。
【見出しより一部紹介】
槍術の歴史
現代では槍術は古武道の中でも特にまれな存在になっている。武道に相当関心の深い人々でも、平常槍術を考える機会は少ないのではなかろうか。しかし、武道の大成期であった近世には、武士の表芸を「弓馬槍剣」といったほど、槍術は実に輝かしい代表的武術だったのである。日本の武道史をみるとき、槍術はその中に一つの特色ある位置を占めているのである。以下その歴史を具体的に眺めることにしよう。
槍の種類による槍術の流派
槍術の流派の数はよく知られたものだけでも百数十流、細かいものを数えれば際限がない。それだけに各流派の特色は、技術的にも教理的にも複雑な姿を呈した。しかし幸い、槍術は諸流ともに流儀の本旨とする一定の槍の様式を持っていたので、その槍の種類から一応流儀を分類することができるのである。この方法により、素槍、鎌槍、鍵槍、管槍の各流派に分け、おもなものを略記してみよう。
槍術の一端
槍術の技は古来多くの流派によって個性豊かに保持されてきたが、今日ではもはやその多くを知ることができない。そればかりか、今やごく基礎的なことすら、ほとんど不明確になりつつある。そこで以下僅かに現存する数流の技を本とし、更に古史料によってその使い方の基本や教習法の一端を紹介してみよう。
神道夢想流杖道
開祖・夢想権之助勝吉
神道夢想流杖術は、いまから約三百七十年くらい以前に、天真正伝神道流剣術の祖、飯篠山城守家直から七代目、夢想権之助勝吉によって創始された。
勝吉は、神道流剣術の達人であったが、江戸で宮本武蔵玄信と試合をし、二天一流十字の構えの前に、押すことも引くこともできずに敗れてしまったので、諸国を遍歴して二天一流十字の構えを打ち破るくふうに専念した。
数年後、筑前(現在の福岡県筑紫郡)の国に至り、太宰府天満宮の神域に連なる霊峰宝満山に登り、玉依姫命を祀る竈戸神社に祈願参籠すること三七日におよんだ。その至誠が天に通じたのか、満願の夜、夢に童子が現われて、
「丸木をもって水月を知れ」
との神託を授けられた。
勝吉は丸木と水月の神託を体してくふうをこらした結果、三尺二寸(九五センチ)の太刀より一尺(三〇・三センチ)長い四尺二寸一分(一ニ八センチ)、直径八分(二・四センチ)の樫の丸木を作った。
これを武器とする杖術を編み出して神道夢想流と称した。
その後勝吉は、黒田藩に召し抱えられて、杖術師範として多くの門弟を養成したが、同流は黒旧藩のお留め流として長く同藩に伝わった。幕末の志士平野国臣(一八二八-六四)は父平野能栄からこの杖術を学び、安政丑年(一八五八)『杖棒故実』を著わしている。(後略)
現代杖道のあゆみ
もっぱら武術が武士階級の専有物であった時代は永かったが、明治維新の到来とともに、武技は一時明らかにすたれかかった。しかしこれが再び息を吹き返すにいたったのは、西南の役、日清・日露の両役で再認識が行なわれたからであった。国防思想の背景もさることながら、体育の面でも重要な役割りを果たした。その中核として武の振興を推進したのは、ほかならぬ警察界であったことは特筆される。
杖は自由自在の武器
杖は一見平凡な武器であるから、非攻撃的にみえる。しかし、一度動けば電撃の勢いとなり、千変万化の術を内に秘めている。そこに杖が平和なうちにも雄大な練武を本体とした神髄を汲みとることができる。この武の本質を、伝歌は
「きずつけず 人をこらして戒むる 教えは杖の外にやはある」と伝えている。
和式馬術流派の発生
わが国古来の武道としての和式馬術の発生は、大陸から日本へ馬が渡来した時点にさかのぼっているが、現在きわめて不振である。実技に至ってはほとんど絶滅に近い状況である。われわれの祖先が、日本人の資質に合わせるべく創意工夫した和式馬術をどう研究し、西洋馬術一色に塗りこめられている現在の日本馬術界にどう影響を与えていくかが、今後の課題となるだろう。
中世から近世の和式馬術
戦いの続く乱世だからこそ栄えた馬術も、鉄砲の伝来による戦法の変化と、徳川三百年にわたる勢力安定時代の到来により、本来の武術としての馬術一点張りの「戦うため」から「観る」「楽しむ」ものへと妍を競い、華美を誇るように移り変わっていった。時代の流れは防ぎようもなく、その後、明治を迎えてからは、西洋文化の流入に伴い、西洋式馬術が主流となった。
大藩の秘術とされた水術
武芸の一つである水術が発達したのは、徳川期に入ってからであり、それが現在に至る各流派へのそもそものはじまりである。だが、それ以前は河川、湖沼の多い国土を利用した武術の一つとして発達したものと思われる。戦いの丁段であるから秘密のうちに訓練してきた。そのために各地に異なった泳法が生じ、それが流派として伝えられてきた。各地に多くの流派が派生したが、現存するのは十二流派である。
由緒の明らかな主な流派
現在の水府流を例にとってみても、これまでに幾多の変遷があった。島村流の祖・島村孫右衛門が没すると、高弟の一人である阿部伊左衛門が二重熨斗泳ぎを創設したりして、高弟三人がそれぞれに三ヵ所の稽古場を設けた。後に藩主徳川斉昭の命によって、これらは統合され「水府流水術」として伝えられてきた。
このようにして今に伝わる各流派も、これと大同小異の離合集散をくり返してきたものと思われる。
戦いの主力となる砲術
刀・槍を主とし、そして弓術を加えたいわば個人技であった武芸の主力は、かなり長い間つづいた。だが変革の嵐は、はるか遠隔の地、種子島から吹き荒れた。それは日本の歴史に強く刻みこまれた鉄砲という最も強力な武器の渡来である。それ以後の日本の戦いは鉄砲が原点となり、いわば「鉄砲元年」とでもいえるかもしれない。従来の個の戦いから量の戦いへと、戦術はすさまじい勢いで大きく変わっていった。
驚異的な威力を発揮
中国で火薬が発見され、当初は戦闘用に主に爆薬として使われていた。やがて原始的な鉄砲が発明されて、火薬が発射薬に使われるようになって、鉄砲は飛躍的に発展した。現代に伝わる世界最古のこの様式の鉄砲は、やがてヨーロッパに渡り大改良されて、火縄式銃砲へと進み一時代を画した。これが基となって今日の精巧な銃砲へと移行したのである。この火縄式銃砲の使用法を、古式にのっとり再現してみた。
『孫子』と実戦的な日本忍法
忍術はすべて秘伝とされており、文章化され後代に残されたものはきわめてまれである。しかし中国の兵法『孫子』にはじまるといわれているだけに、中国文化の伝来とあわせ考えてみるとき、わが国の忍術の歴史はかなり古いとみてよかろう。忍術は他の武芸にくらべて思想的にも深く、方法的にもきわだって合理的で、科学的といってよいほどに、すぐれた実用面をふくむ総合的な兵法であるといえよう。
日本的発展と政治への投影
安定した平安時代の終幕と同時に、武士の時代が到来し、戦乱の世となるが、この時代こそ、忍者本来の活躍の好期であり、そのもっとも著名な忍者が数多く現われた時代であった。源平の時代から、徳川家康が天下を治めるまでの数百年間、諜報、工作員として、時代の暗部で働いたのである。乱世を生き抜いた闘将たちは、忍者を使っての情報収集、判断と謀計、謀略の実施に優れた者であったといえるのである。
忍術の流派と秘伝書
忍術はすべて秘伝とされており、文章化され、後代に残されたものはきわめてまれである。世界発行部数限定品。しかし、江戸時代にできた『万川集海』や『正忍記』のようなすぐれた秘伝書の研究によって、忍術の内容がはっきりとわかってきた。忍術は、他の武芸にくらべて思想的にも深く、方法的にもきわだって合理的で、科学的といってよいほどすぐれた実用面を含む、総合的な兵法であるといえよう。
修験道と忍術の関連
六七二年の壬申の乱で、すでに諜者の活躍が語られ、忍術と戦争の結びつきを見せている。ここでは天武人皇の側近がその諜者だが、組織としての記録はない。組織立って精神的にも肉体的にも修行を積み、忍術を修める人とは、この時代、密教の修験者や山伏たちであり、彼らは日本各地の山間へ入って修行に励んだ。彼らの修行は密教のそれであったが、忍術の基礎として完成されていた観がある。
仏教から手裏剣術へ
手裏剣とくに車剣の発想が、実は仏教の輪宝からきていることはあまり知られていない。インドなどで兵士の武器として使われていたものが、一度は輪宝として日本に入り、再び動き始めたという経緯は、まさに輪廻。世界発行部数限定品。そして、手裏剣も車剣のほか、いろいろな形態のものが生まれ各流派も誕生する。多くは剣術・柔術などの流派に秘中の秘として組み込まれ、今日なお伝えられているものがある。
手裏剣の形状
忍術甲賀・伊賀流が使用した四方手裏剣、八方壬畏剣や、十字、糸巻、卍字、針形、和釘形等々その形状は実に多いが、車剣形と非車剣形の二大種類に大別される。手裏剣術としては、車剣形よりむしろ非車剣形の方が本道で、扱いもより難しく奥が深い。各流派の思想と相まって、それぞれに特長を持つ。
実戦の記録すくない鎖鎌
吉川英治の『宮本武蔵』に鎖鎌を使う宍戸梅軒とのなまなましい血闘が描かれているが、果たして鎖鎌の武器化はいつのころであったのか。江戸時代には武技として十八般の中に組み込まれてはいるか、その発生と発達にははっきりとした定説がない。そして武器として、また武技として整ってきたとき時流は変わってしまった。そもそもわが国独特のものとされる鎖鎌はどのようにいまに伝えられたのだろうか。
少数派の武術だった契木
『義経記』にその名をとどめる契木も、鎖鎌同様、武術としての歴史ははっきりとしていない。いまのところ『天流』の伝書によるしかないが、武器としてはかなり特殊な部類に入るであろう。クッション仕様ハードカバー特別版 192ページ 絶版品。貴重 姜容樵 寫真 秘宗拳 迷蹤芸(迷踪芸) 燕青拳 拳法 武術 古武道 空手 護身術 気功 東洋医学 少林寺 水滸伝。貴重 DVD付 池田奉秀 常心門の傳法 常心門 少林寺流 空手道 空手 古武道 武術 拳法 首里手 護身術。N4703/中国の体育と健康シリーズ 14冊セット 酔拳 太極拳 剣術 槍術 刀 棍 華 査。渋川流柔術 古武術格闘技拳法 希少。サバキ・Aバトン ★5大特典付き★ DVD「サバキを伝える空手 北武拳 山﨑淳史」。昭和の剣聖 持田盛二 船坂弘著。貴重 蘇昱彰 蘇焜明 螳螂崩歩拳 八極螳螂拳 螳螂拳 拳法 武術 古武道 気功 合気道 中国拳法 空手 少林寺 気功 東洋医学。貴重 非売品 3冊 天神明進流兵法(柔術) 古武道 武術 柔術 柔道 拳法 空手道 空手 護身術 柔術 合気 柔。竹内流 日本柔術の源流。【非売品】★【 無双直伝英信流居合兵法叢書 】★ 昭和38年発行 河野百錬/著 居合道 剣道 剣術 抜刀 土佐英信流 長谷川英信流 大森流 武道。貴重 孫禄堂 形意拳全書 形意拳 拳法 武術 古武道 空手 気功 東洋医学 護身術 空手道。UWFユニバーサルプロレスリング ジャージ。豊臣家吉川家指南 伯耆流柔術秘伝絵巻 マツノ書店 腰廻。竹内流の三徳抄/日下捕手開山竹内流本部道場 平成4年 岡山県建部町 日本柔術。江間式心身鍛錬法・並気合法之原理・改訂増補・高峰道人・江間俊一先生講演・網野霊峰筆記/大正15年/江間式心身鍛練法の創始者/小口金。天真正伝香取神道流記念・流祖飯篠長威斎家尚公生誕六百年を記念して/作家戸部新十郎宛大竹利典の献呈署名/流祖飯篠長威斎家尚公お教え。2L3-2 (増補再版 大日本居合道図譜) 函付 河野稔百錬 昭和42年 非売品。仙台藩武術関係資料集/渡辺一郎/諸国武術修行者見聞記・文通録/一貫青山狭川先生仕合始末/御家中士凡諸芸道伝来調書抜・高田甚左衛門。武道の事典用語集武道歌選剣道居合道柔術弓道槍術塚原卜伝遺訓抄柳生石舟斎兵法百首示現流兵法書二刀流兵法伝書柳生新陰流百首美人草秘歌他。復刻版・肥後三郎・弓に生きる/松永重児/仕事ぶりは弓造り一途に打ちこんだ職人魂そのものでこの大宇宙に自分だけともいうべき姿です。日本レスリングの物語★柳澤 健★株式会社 岩波書店★帯付★絶版★。ブルース・リー BRUCE LEE THE INTERCEPTING FIST (洋書)ペーパーバック写真集。念流の伝統と兵法/樋口一/昭和11年/念流の起源と伝統/歴代の事蹟と門葉/念流の道場と兵法/馬庭念流は現存で原初的防具を伝える・最古の流派。柔全 市岡柔道部史 中学編 旧制市岡中学 市岡高校 非売品 大阪府。レア!ブルース-リー 表紙号 ファイティングスターズマガジン。弓道講座・11冊/昭和16年の復刻版/定価88000円/総論編・技術編・歴史編・現代及参考編・講義及伝書編・弓道辞典/斎藤直芳・本多利時。短剣道術科教本・短剣道と小刀術/高橋華王/全日本銃剣道連盟理事長大津峰治推薦/単純な動作の中で3-400にもわたる槍術の極意が含まれている。詠春拳 張卓慶 1983 WING CHUN BIL JEE WILLIAM CHEUNG 葉門 ブルースリー 李小龍 拳法 武術 古武道 空手 護身術 気功 東洋医学。希少 !!【 少林寺拳法 5点 まとめて 】五十年史 1部 2部 復刻版 教範 VHS ビデオ 連盟 有段者 芳名 資料 古い 古本 古書 昭和 レトロ。サイ 釵 二本一組 琉球古武道 空手 拳法 武具 武器 護身 武術。新陰流伝書集・上下/筑波大学武道文化研究所/限定200部/前にあげた新陰流関係史料に当研究会が新しく入手した資料を追加し編集したもの